害虫問題はすなわち生物多様性の崩壊

多様性が失われると単一の生物が増える

地球環境は多様性のもとで食物連鎖を生み維持されている。

腸内細菌の悪玉菌は常に存在しているが、それらが優位になったときだけ体に不調をきたすように、バランスが崩れることが問題となる。

害虫と呼ばれてしまう彼らにも必ず天敵は存在していて、本来であればひとつの虫が増えすぎないようになっている。

農薬・殺虫剤

農薬や殺虫剤を使うことで虫を殺すことはできるが全滅させることは叶わない。

敵やライバルの少ない場所にひょこっと現れた運のいいやつが勢力を一気に拡大する。

これがまさに害虫被害だ。

単一栽培

農業のほとんどが単一栽培をおこなっている。

収穫のしやすさと流通上のメリットがある。

植物が単一だと、それを好む虫も限られてくる。

土壌微生物の減少

土を耕し、雑草を引っこ抜くのが常識となっている。

その常識に科学的根拠は無い。

山や森の地面は耕されたり草を全部抜き取られるようなことは無い。

だからこそ植物が力強く育つ土となる。

植物の種類を増やせば虫の種類も増える

一列で綺麗に野菜が並ぶ畑は一般的だが、問題が多いことがわかった。

虫の種類を増やし、虫の天敵である鳥が来る畑にするにはどうすればいいか。

果樹を植えて鳥を呼ぶ

まずは鳥が留まれる場所を確保すること。

果樹を植えれば野菜だけでなく果物も収穫できるようになる。

落ちた枯葉は土の栄養になる。

花を植えて虫を呼ぶ

食べる野菜だけを考えるのではなく色とりどりの花を植えるのはどうか?

見た目にも良く、おとずれる虫の種類も増える。

販売ルートさえあれば花も商品となりうる。

雑草の根を残して土壌細菌を増やす

土をよくするには、多くの根が必要。

土のなかの多様性を考え、雑草の根も活用する。

クローバーが窒素固定に一役買っているのは有名な話で、雑草だからと除草するのはやめる。

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